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協力し合う親子関係を作る「課題の分離」|アドラー式子育て中の公認心理師が解説!

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  • 子どもと良い関係を作りたい
  • 子どもとの関係の作り方がわからない
  • 子どもとの関係が悪くなってしまっていると感じる…
  • 「課題の分離」とは聞いたことあるけど、親子間では具体的にどうやるの?

毒親育ちさんは、自分の親と本当の意味でよい関係を築いてこれなかったと思います。

そのため、我が子との関係の作り方がわからず困ってしまうことが多いのではないでしょうか。

くまこ

私は100年の歴史をもつアドラー心理学を基にした「アドラー式子育て」の講座を受講し、実践中です!

その中で、本当の意味で「よい」親子関係を学び、その築き方を学んできました。

この記事では

  • 本当によい親子関係とは何か
  • よい親子関係を作る「課題の分離」の使い方

について解説をします。

この記事を読んで実践すれば、毒親育ちの負の連鎖を食い止め、子育てがより楽しく、楽に感じられるようになるはずです!

「よい」親子関係とはどんな関係か?|対等な関係

今回の記事は主に次の書籍を元に、私くまこの経験や実践を交えて解説します。

まずは、本当の意味で「よい」親子関係について学んでいきましょう!

よい親子関係とは、ずばり「対等な関係」です!

くまお

対等な関係って具体的にどういうこと?

対等な親子関係
  • お互いを尊敬・信頼しあっている
  • お互いを一人の人として尊重している
  • お互いが人として自立している
  • お互いが協力しあう
くまお

とても気持ちがよさそうな関係だね!

くまこ

でも毒親育ちさんからすると、「こんなこと可能なの?」と思うかもしれません

が、可能です!!!

その方法は、子育ての目標に向かって子育てをすること!!

そうすれば対等な親子関係が築けます!

この子育ての目標を達成するために必要なテクニックが「課題の分離」です!

次からは課題の分離について解説します。

対等な親子関係を築く「課題の分離」とは?

なぜ課題の分離が必要なのか

  • 子どもが幸せになるため
  • 余計なおせっかいをしないため
  • 親の期待と子どもに押し付けないため
くまこ

簡単に解説します!

子どもが幸せになるため

アドラー式子育ての子育ての目標を説明しています

そもそも子育てで目指すものとは何でしょうか?

それは子どもが幸せになることですよね!

では子どもはどうすれば幸せになれるのでしょうか?

アドラー式子育てでは、子どもが

  • 自立する
  • 社会と調和して生きる

ことが幸せにつながると考えます。

しかし、自立し社会と調和するには表面上の行動だけでなく、その「マインド」が重要です。

くまお

例えば、社会的に自立しているお金持ちの社長が幸せとは限らないということだね

そのマインドとは、

  • 私には能力がある
  • 人々は私の仲間だ

という信念です。

このマインドの元、「自立」し「社会と調和して生きる」ことができると子どもは幸せな気持ちで人生を歩むことができるのです。

以上の

  • 自立する
  • 社会と調和して生きる
  • 「私には能力がある」という信念をもつ
  • 「人々は私の仲間だ」という信念をもつ

この4つを達成し、子どもを幸せに近づけるには課題の分離が必須なのです!

余計なおせっかいをしないため

親が子供の余計なおせっかいをすると、子どもの成長や自立の力を奪います

余計なおせっかいは、子どもの勇気をくじき、成長のチャンスを奪ってしまいます。

親となると、子どもが苦労しないように、子どもが失敗しないようにと手を出したくなってしまうと思います。

過保護タイプ親の元で育ったの毒親育ちさんならわかりやすいかもしれません。

余計なおせっかいが続くと、子どもは親にコントロールされるばかりになって自立できなくなってしまいます。

結果、自分の人生を生きられなくなってしまうのです。

くまお

僕は余計なおせっかいなんてしてないつもりだけど…

くまこ

それが、日本の子育ては特に余計なおせっかいが多くなってしまいがちと言われています

くまお

そうなんだ!じゃあ余計なおせっかいかどうか判断する方法はないの?

くまこ

それこそ「課題の分離」です!

親の期待を子どもに押し付けないため

親が子供に期待を押し付けたときの弊害

親の期待を押し付けてしまうと、子どもは自分の人生を生きられなくなってしまいます。

親が良かれと思って言ったことでも、子どものことに口を挟みすぎると

  • 子どもとの関係が悪くなる
  • 子どもが親の顔色ばかりうかがうようになる

などの弊害が出てきます。

くまこ

実際、私は母から「地元で結婚する」「二世帯住宅を建てる」「息子を預ける」などの期待をかけられて、自分の人生を縛られていました

結局、私の場合は母との絶縁という道を進みました。

大切な我が子とこのようになりたくないですよね。

そのためにも課題の分離は必要です!

課題の分離は、親自身の中にある気づいてもいない期待を見つけコントロールすることに非常に役に立ちます!

課題の分離とは?方法も解説!

アドラー心理学の「課題の分離」について

課題とは、「日常生活で直面する解決しなければならない問題」のことです。

子どもが解決すべき問題は「子どもの課題」、親が解決すべき課題は「親の課題」と言います。

そして「これは誰の課題か」と分けることを「課題の分離」と言います。

くまお

どうやって誰の課題か判別するの?

課題の分離の方法

その課題の結末を誰が引き受けるのかを考える

課題を振り分けたら、基本的に子どもの課題の解決は子ども自身に任せます。

そして、親の課題は親自身が一人で解決します。

くまこ

我が家の事例でもう少し詳しく説明しますね!

わかりやすい課題の分離の事例

くまこ

我が家でこんなことがありました

  • 母がお風呂に入るように声をかけるが、2歳の息子は嫌がる
  • しかしこの日は暑かったので、息子は汗をいっぱいかいている
  • 湿疹もあるので、汗を流さないと余計にかゆくなってしまう
  • 母は、息子のためにもお風呂に入ってほしいと思っている
くまこ

それを先ほどの「課題の分離の方法」を使って、誰の課題か振り分けてみましょう!

課題結末の降りかかり先誰の課題か
入浴息子(風呂に入った結果、入らなかった結果は息子に降りかかる)息子
汗をいっぱいかいている息子(汗で気持ち悪いのは息子)息子
湿疹息子(かゆいのは息子)息子
風呂に入ってほしい期待母(息子が入浴して嬉しいのは母。入浴してくれなくてモヤモヤするのも母)

つまり、「入浴」「汗」「湿疹」は息子の課題なので、基本的には息子にお任せということになります。

くまお

えええ!任せちゃっていいの!?親としてダメじゃない!?冷たくない!?

子どもの年齢が2歳であることを考えると、親としてはもう少し援助をする必要がありそうですね!

しかし仮にこの息子が25歳だったらと想像してみてください。

25歳の息子に向かって

23年後のくまこ

汗いっぱいかいてるんだから、お風呂入りなさい!湿疹もあるんだからかゆくなるよ!あなたのこと心配してるのよ!

と息子がお風呂に入るまでしつこく親が言っていたら、ちょっとおせっかいな感じしませんか…?

おそらく25歳の息子からしたら

25歳の息子

いい大人なんだから放っておいてほしいな…

と思うでしょう。

また仮に息子が10歳くらいなら、お風呂に入らず過ごすことを体験してもらってどんな結果になるか学んでもらうことも自立のために重要な学びとなるでしょう。

くまお

う~む、確かに。じゃあ、今の2歳の息子にはどうすればいいの?

2歳の息子の場合は、なんでも息子にお任せだと「子どもを養育する」という親の課題を放棄していることにもなってしまいます。

くまこ

どの年齢でも課題の分離は基本!しかし年齢の考慮は必要です

親が子どもの課題に協力したいとき、また子どもに親の課題解決を協力してほしいときは「共同の課題」という方法があります。

この方法を使うことで「余計なおせっかい」「親の期待の押し付け」にならず、子どもの課題の援助をすることができます。

  • 共同の課題について詳しくはこちら→【準備中】助け合う親子のテクニック「共同の課題」

協力しあう親子関係を作る「課題の分離」|まとめ

今回はよい親子関係を築くアドラー心理学の「課題の分離」について解説をしました。

よい親子関係というのは「対等な関係」のことです。

対等な親子関係とは

  • お互いを尊敬・信頼しあっている
  • お互いを一人の人として尊重している
  • お互いが人として自立している
  • お互いが協力しあう

このような対等な親子関係を築くには「課題の分離」が必須です。

なぜ課題の分離が必要かというと、次のような理由があります。

  • 子どもが幸せになるため
  • 余計なおせっかいをしないため
  • 親の期待と子どもに押し付けないため

課題の分離と方法は、次のようになります。

課題の分離

  • 課題:日常生活で直面する解決しなければならない問題
  • 課題の分離:「これは誰の課題か」と分けること
  • 方法:その課題の結末を誰が引き受けるか考える
  • 子どもの課題は子どもに任せる
  • 親の課題は親自身が解決する

課題の分離を行い、子ども自身に課題を解決してもらうことで、子どもは自分自身の力で生きていく力を身に着けていきます。

しかし、すべての課題を子どもに任せておくことはできませんよね。

子どもの課題に協力したい、もしくは自分の課題解決に協力してほしいときは「共同の課題」という方法があります。

アドラー心理学の共同の課題について

「共同の課題」を使うことで「余計なおせっかい」「親の期待の押し付け」にならず、子どもの課題の援助をすることができます。

  • 「共同の課題」については、次の記事で詳しく解説しています。→【準備中】助け合う親子のテクニック「共同の課題」

また、この記事の元になっている書籍では今回解説した「課題の分離」や「共同の課題」を含め、よい親子関係を作る健康な子育てについて詳しく解説されています。

おすすめなので興味があったらぜひ読んでみてください!