こんにちは!ゆるくま家です。
- 子どもってなんでこんなことするの!?イライラ~
- 子どものいたずらに困り疲れ果てる…
- いたずらを叱りすぎて反省…
こんなことありますよね?
実は子どものいたずらや意味不明な行動をやめさせたり、叱ったりするのは、子どもの発達を妨げているかもしれません。
そして、あまりやりすぎるとマルトリートメント(不適切な養育)になってしまうかもしれません。
私たち、ゆるくま家は次のような経歴をたどっています。
- 妻くまこは、婚約の際に依存型毒親と絶縁、その後結婚出産、現在は幸せに子育て中
- 公認心理師(心理の国家資格)子どもと関わる仕事に従事
- アドラー心理学 、モンテッソーリ教育 、ヴァン・デア・コーク理論(トラウマ回復のため理論) 等を研修や講座を受けながら学び、3つの理論を組み合わせながら子育てで実践中
ここでは、3つの心理学・教育学・脳科学の理論を基に次のようなことを解説します。
- 子どもの困った行動の意味
- 子どもの行動が何の役に立っているのか
- 親はどうすればいいのか
この記事を読むと
- 『子育ての目標』を知らない方はこちら→【毒親育ちの負の連鎖を断ち切る】人生が豊かで幸せになるシンプルな子育て
先に結論だけ言ってしまうと、
「子どもの全ての行動は、能力を発達させるための本能である」と認識する
ことが重要です!
このブログでは、毒親育ちさん、アダルトチルドレン、機能不全家庭出身者に向けて「毒親育ちの負の連鎖を断ち切る、人生が豊かで幸せになる子育て」を発信しています。
子どもはすべてが必要で行動している
世界3大心理学者のアルフレッド・アドラーは、「人間の行動には全て目的がある」と述べています。
ということは、子どもの全ての行動には何かしら目的があるということになります。
では、この目的とは何か?
モンテッソーリ教育の祖、マリア・モンテッソーリは、「子どもには自らを成長・発達をさせる力と欲求を持って生まれてくる」と子どもを説明しています。
つまり、一見いたずらやわがままに見えるような行動でも、子どもにとっては『自らを成長させるためという目的』を持った行動なのです。
- 【準備中】〔アドラー心理学〕人間の全ての行動は「目的」がある
- 【準備中】〔モンテッソーリ教育〕子どもの発達を学ぶ必要性
- 毒親の影響を克服するアドラー心理学の考え方4選ー人生を幸せにする考え方ー
- 【準備中】子どもの自立の力を伸ばすモンテッソーリ教育
能力の発達には旬がある
子どもには、ある特定のことに対して強い興味を持ち、敏感になって、簡単に吸収してしまう旬の時期、敏感期というものがあります。
例えば子どもがティッシュをひたすら出し続ける行動、ありますよね?
これは子どもが「つまむ」という能力を伸ばしたくてやっているということなのです。
この敏感期の特徴は以下の通りです。
- 敏感期は人生の中で4段階ある
- 特に0~3歳の敏感期は将来の人格や人生の土台になる
- 伸ばしたい能力があると、子どもはそのための行動に没頭(集中)する
- 必要な行動に没頭することで前頭葉が発達する
子どもの能力を伸ばすためには敏感期を最大限利用しない手はありません。
【準備中】子どもはすべてが必要でやっている!敏感期を知ろう
敏感期を最大限に使うための親の支援は次の通りです。
- 子どもをよく観察して、どの能力を伸ばしたがっているか見極める
- 子どもが何かに没頭して集中しているときは、そっと見守る(とにかく邪魔しない)
この敏感期を知ることは、子どもの発達を正しく支援できるというだけでなく、親側にも大きなメリットがあると考えています。
それは、ストレスが減ること。
子どもがいたずらしたり、わがままを言ったりすると
とついつい考えてしまいますよね。
でも、敏感期という子どもの本能からやっていると知ってどうでしょうか?
と認識が変わってきますよね。
しかも子どもの自立の力が伸び、子どもが自分のことを自分でやってくれるようになるので、親は楽になります♪
【準備中】絶対邪魔しちゃダメ!子どもの集中状態を見守れば、子どもはどんどん伸びていく
子どもは経験から学ぶ
親となると、なるべく子どもが苦労しないように、なるべく子どもが失敗しないようにと、たくさん手を貸したり、言葉で教えたりしたくなっていまいますよね。
しかし実際、子どもは言葉よりも経験から多くを学びます。
残念ながら親は、子どもの成長を邪魔してしまっていることが多々あります。
なので正しい助け方をしないといけないのです。(正しい助け方については後ほど)
子どもは次のような体験から学びます。
- 自分で選んで決めた体験
- 自分で問題を解決できた体験
- 失敗
- 人から信頼してもらえた体験
つまり、成功でも失敗でも物事の「結末」を経験することで子どもは成長するのです。
また問題解決を任せてもらえたということは、「親から信頼されている」ということになります。
なので結末を体験するということは、「他者からの信頼を経験する」ということでもあるのです。
経験値を上げる4つの体験!子どもを伸ばす適切な親の見守り方|アドラー心理学とモンテッソーリ教育の子育て法
親は子育ての環境を整えよう
親が子どもの能力発達を最大限助けるためにはどうすればいいか。
それは、子育ての環境を整え見守ることです。
整った子育ての環境=子どもの脳が発達する環境と言えます。
人間はどの動物よりも前頭葉が発達しています。
つまり、人間を人間たらしめる脳の部位は、ずばり「前頭葉」なのです。
「子育ての目標」に向かって環境を整えていけば、前頭葉が発達しやすい子育てになります。
- 『子育ての目標』を知らない方はこちら→【毒親育ちの負の連鎖を断ち切る】人生が豊かで幸せになるシンプルな子育て
前頭葉がしっかり発達すると、子どもは例えば次のように成長します。
- 順序だてて、ものごとを考えることができる。
- なにをするにも、計画を立て、順序を踏んで、着実に実行する。
- 段取りがよい。
- 先を見通すことができる。
- 状況の読み取りが早く、臨機応変に対処することができる。
- ひとりでたじろがない。責任ある行動ができる。
『増補新版モンテッソーリ教育を受けた子どもたち 幼児の経験と脳』相良敦子より
逆に、虐待や継続的にマルトリートメントを受け続けた場合は、脳の発達がアンバランスになります。
そのような子どもは、発達障害の子どもと同じような行動を取ることも珍しいことではなく、「後天的な発達障害」とも呼ばれることもあります。
(※発達障害は正しくは先天的なものなので、「後天的な発達障害=発達障害」ではないのでご注意ください)
- 【事例あり】子どもの心と脳を傷つける「マルトリートメント」|毒親育ち公認心理師が解説
- 子どもの前頭葉を育てて自立を応援!脳のしくみと伸ばすべき3つの能力【公認心理師が解説!】
- 子どもの前頭葉を育てて自立を応援!どんな場面でもできる子どもの脳を育てる親の関わり方【公認心理師が解説
子どもの能力を伸ばす発達の知識 まとめ
今回は、子どもの能力を伸ばすために必要な発達の知識について解説しました。
子どもの全ての行動には理由があります。それは、以下の通り。
『自らを成長させるため』という本能
子どもには、能力を発達させるための旬の時期「敏感期」があります。
敏感期の特徴は次の通りでした。
- 敏感期は人生の中で4段階ある
- 特に0~3歳の敏感期は将来の人格や人生の土台になる
- 伸ばしたい能力があると、子どもはそのための行動に没頭(集中)する
- 必要な行動に没頭することで前頭葉が発達する
この敏感期を応援できるようになると、子どもはどんどん能力を習得していくことができます。
応援の仕方は次の通り
- 子どもをよく観察して、どの能力を伸ばしたがっているか見極める
- 子どもが何かに没頭して集中しているときは、そっと見守る(とにかく邪魔しない)
また子どもの学ぶ方法についても解説しました。それは「経験」です。
子どもは主に以下の体験を経験し学びます。
- 自分で問題を解決できた体験
- 失敗
- 人から信頼してもらえた体験
大切なのはどんな結果であれ結末を体験することです。
親が子どもを信じて子どもに様々な経験を積んでもらうことで、子どもは「親から信頼してもらえた」という経験も積むことになります。
最後に、子どもの能力発達のために親ができることを解説しました。
それは「子育ての環境を整えること」です。
子育ての目標を軸に環境を整えていけば、人間を人間たらしめる脳「前頭葉」が発達しすい環境となります。
前頭葉が発達すると、子どもは例えば以下のように育ちます。
- 順序だてて、ものごとを考えることができる。
- なにをするにも、計画を立て、順序を踏んで、着実に実行する。
- 段取りがよい。
- 先を見通すことができる。
- 状況の読み取りが早く、臨機応変に対処することができる。
- ひとりでたじろがない。責任ある行動ができる。
『増補新版モンテッソーリ教育を受けた子どもたち 幼児の経験と脳』相良敦子より
今回は「子どもを理解して親の認識を変える」ことで環境を整えました。
このブログでは「子育ての環境を整える」ことを解説しています。
ぜひ他の記事でも環境を整える知識を得てくださいね!