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親子関係がよくなる上手な話の聞き方10選|公認心理師が解説

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  • 子どもが学校のことを話してくれない。心配…
  • 子どもがどんなことを考えているのかわからない、知りたい
  • 子どもにいろいろ尋ねるのに、答えてくれない

と子どものことを理解したいのに、できなくて悩んでいませんか?

実は親の「話の聞き方」を変えるだけで、子どもは自分のことを話してくれるようになります。

なぜなら親は「子どもの話を聞いているようで聞いていない」ことが多いからです。

くまこ

私は学生時代に心理カウンセラーとしてトレーニングを受け、仕事でもたくさんの子どもたちの話を聞いてきました

この記事では、少し心がけるだけで子どもが話しやすくなる親の話の聞き方を10個紹介します。

話の聞き方を身に着けると、子ども理解が深まり、子どもとの信頼関係が深まりますよ。

はじめに結論です↓

話の聞き方10個を解説

上手な話の聞き方10選

くまこ

今回は、私が学んできたことや実践・経験の他に、解説の地固めのために次の書籍も参考にしています

1.聞き手と話し手は対等と心得る

聞き手と話し手は対等です。話を聞く親は子どもから尊敬されます。

聞き手と話し手の関係は対等です。

しかし親子間ではこれが忘れがちになってしまいます。

通常、順位が上の人の方が話すようになってしまいやすいのです。

例えば

  • 親子だと親が話がち
  • 上司と部下だと上司が話がち

つまり、親子間では親の方がたくさん話してしまうということがよく起こるのです。

なので「親子は対等」という意識をもって、子どもの話を聞くことが重要なのです。

『プロカウンセラーの聞く技術』では、「子どもの話をよく聞く親は子どもから尊敬され、子育てがうまくいく」と語っています。

2.冷静に話を聞く

話を聞くときは冷静に聞きましょう。興奮していると相手は話ができません。冷静でいると話せます。

どんな時でも冷静ならなければ、人の話を聞くことはできません。

なぜなら自分が興奮していると、どうしても話したくなってしまうからです。

例えば子供が何か困った行動をして、そのことについて話を聞きたいとします。

親からすると、

お母さん

なんであんなことしたの!

お父さん

こんなことしちゃダメだろう

と、どうしても一言、言いたくなってしまいますよね。

しかし、親が話してしまうと子どもは話せなくなってしまいます

こんな時こそ、一旦心を落ち着けて「聞き手になる」とスイッチを切り替えることが大切です。

3.最後まで聞く

子どもの話は最後まで聞きましょう。最後まで聞いてもらえるだけで子どもはうれしいのです。

子どもの話は途中で遮らず、子どもが満足する最後まで話を聞きましょう。

途中で親が口を挟んでしまうと、子どもは話せなくなったり、話す気が失せたりしてしまいます。

くまこ

でも子どもの話って要領得なくて最後まで聞くのが案外大変なんですよね…

しかし、ここはぐっと我慢です!

くまお

でももし子どもの言っていることが間違っていて、こちらから話した方がいいときはどうすればいいの?

これについては「4.自分のことは話さない」で解説しますね。

子どもは自分の話をじっくり聞いてくれる人を信頼します。

最後まで話を聞いてもらえると子どもは満足そうな顔をしてくれますよ。

くまこ

それだけでも親としてはうれしい気持ちになりますよね!

4.自分のことは話さない

聞き手の時は、自分のことを話さないようにしましょう。

自分の話や意見を言いたくなっても話さないのが良い聞き手と言われます。

なぜなら「自分が話をする=子どもが話す時間をとってしまう」ということだからです。

子どもは親に話しかけてくるとき、大抵は自分の話を聞いてもらいたいだけのことが多いのです。

親の話や意見が聞きたければ、尋ねてきます。

その時に答えてあげればOKです。

自分が話したいときは、子どもの話が終わってから話すのがベストです。

もっと丁寧にするのであれば、

お母さん

お母さんの話をしてもいいかな?

お父さん

お父さんの意見を言ってもいいかな?

と子どもに尋ねてみてください。

聞き手は、基本自分の話はしない方がよいです。

だけど話したいとき、話す必要があるときは、子どもの話を十分聞いてから話しましょう。

5.子どもの顔を見て聞く

相手の顔を見て話を聞きましょう。関心を持っているメッセージになります。

なるべく子どもの顔を見て話を聞くようにしましょう。

顔をみて話を聞くと、子どもは「親が関心を持ってくれている」と感じてくれます。

逆に関心を持ってくれていないと思うと、話す気が失せてしまします。

くまお

でも忙しくてどうしても顔が見られないこともあるよ。どうすればいいの?

大切なことは「あなたに関心があるよ」というメッセージが伝わることです。

基本は、子どもの顔を見ることが一番よい方法ですが、どうしても忙しいときは

  • 「今はどうしてもじっくり聞けないから、○○しながらでもいいかな?」と尋ねてみる→そして受け答えはしっかりする
  • 「今は忙しくて聞けないから、あとでじっくり聞かせてくれるかな?」→そして約束は必ず守る
  • 忙しくても一旦手を止めて聞く:案外その方が子どもも早く満足してくれる

子どもは親に関心を持ってもらえると「たくさん話したい」と思ってくれますよ!

6.黙ってもせかさない

子どもが黙ってもせかさない。黙っている間子どもはいろいろ考えています。

話の途中、子どもが黙っても20秒はそのまま黙って待ちましょう。

子どもはその間、考えをまとめたり、深めたりしているのかもしれません。

心理カウンセラーになるトレーニングでは必ずこの沈黙の重要性を学びます。

つまり、沈黙は「必要な時間」なのです。

くまお

20秒待ってみて子どもが話始めなかったらどうするの?

その時は

お母さん

それで?

と話を促してみたり、

お父さん

○○ということがあったんだね

と最後に話した内容を繰り返してみたりするといいですよ。

一方、話を促すタイミングで自分の意見を言うのは控えましょう。

会話の主導権が子どもから親へ移ってしまいます。

くまこ

20秒の沈黙というのは、思ったよりも長く感じます。一度時間で計りながら20秒の感覚を覚えておくといいですよ!

7.質問を適切に使う

質問を適切に使いましょう。質問にはオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンがあります。

子どもをよく理解するためには、質問をすることも大切なことです。

子どもは質問をされることで、自分の考えを広げたり、深めたりすることができます。

質問には2つの種類があります。

クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンです。

クローズドクエスチョン
  • 「はい」「いいえ」でこたえられる質問
  • 話をまとめたり、深めたり、こちらの考えや認識を伝えてすり合わせたりするときに使う
オープンクエスチョン
  • 「はい」「いいえ」では答えられない5W1Hの質問
  • 5W1H→「なに」「どこ」「なぜ」「だれ」「どうして」「どのように」
  • 会話を広げたり、深めたりするときに有効
  • 「なぜ」は詰問調になることが多いので、なるべく使わない方が無難
くまこ

質問は、子どもの話を最後まで十分聞いてからしてくださいね

質問をして子どもの話をたくさん聞いてあげてくださいね。

8.あいづちを打つ

話を聞くときはあいづちを打とう。話を肯定的に聞いているメッセージなります。

聞くときにあいづちやうなづくことをしてあげると、子どもは安心して話すことができます。

あいづちは「話を聞いているよ」というメッセージだからです。

『プロカウンセラーの聞く技術』では、「人間は相手を判断するのに、言葉より態度を基準にします」と述べています。

例えばあいづちがないと、

子ども

聞いていないのかな…

子ども

私の話が否定されているのかな…

と否定的な態度を感じるのです。

人は相手に否定的な態度をとられると話しにくくなってしまいます。

あいづちは「肯定的な態度」です。

つまり、あいづちを打つことは子どもに「肯定的に話を聞いているよ」というメッセージを送っているということになります。

9.否定しない

相手の話は否定せず、肯定的に聞きましょう。

子どもの話をよく聞くためには「否定せず肯定的に聞く」ことが重要です。

前項で、人間は相手に否定的な態度をとられると話しにくくなると解説しました。

くまお

でも子どもの話の中には肯定的に聞けないものもあるよね。そういう時はどうするの?

くまこ

基本的に「子どもの話は子どものこと」と思って聞くことが重要です

話を聞くときに、共感したり、子どもの気持ちになって聞くことは、子どもを理解するうえで大切なことです。

しかし「子どもの話は子どものこと」なのです。

肯定的に聞くというのは、子どもの話に「賛成する」のではなく、子どもの言ったことは子どものこととして「認める」ということなのです。

10.子どもの話に興味をもつ

話を聞くときは、相手に興味をもつことが重要です。

子どもの話を聞くときに一番重要な基本的態度は「興味をもつ」ということです。

子どもの話に興味をもって聞けると、子ども理解の役に立ちます。

また親が興味をもって聞くと、子どもは「親が興味をもってくれている」と感じ話しやすくなります。

くまお

でも子どもが興味のない話をしてきたらどうすればいいの?興味をもって聞ける自信がないよ…

くまこ

子どもの話に興味はなくても、子どものことには興味がありますよね

くまお

それはもちろん!

実は子どもの話の内容に興味が持てない時こそ「子ども理解のチャンス」なのです。

子どもの話の内容に興味が持てない時は「どうして子はこの話をするのか」の視点に立って聞いてみてください。

自分にとって興味がある話は、逆に自分の考えや思いも入りやすく逆に素直に話を聞けなくなってしまうことが多いのです。

「どうして子どもはこの話をするのか」という視点に立つと…

お母さん

この子はこういう考え方・感じ方をするんだな!

お父さん

この子はこんなことが好きなんだ!

お母さん

この子はこういうことに興味をもつのね!

と新たな発見があり、子どもへの理解が深まります。

子どもに興味をもって話を聞くと、子どもは話しやすくなりどんどん話してくれます。

話してくれるから子どもの理解がしやすくなりますし、子どもも話を聞いてくれる親を信頼しれくれるようになります。

上手な話の聞き方10選|まとめ

今回は、「親子関係が良くなる上手な話の聞き方10選」を解説しました。

話の聞き方10個を解説

この10個の中には、「今から簡単にできそう!」というものもあれば、「少し難しそうだな…」と感じるものがあったかもしれません。

話の聞くことは「技術」なので、身に着けるには練習が必要です。

まずは1つでも構いませんので実践してみてください。

この10個の技術は独立しているのではなく、全てつながっています。

なので1つができるようになると、自然と他の話の聞き方も向上するのです。

今回参考にした『プロカウンセラーの聞く技術』では、「話を聞く」ということについて深い理解をするために有効な書籍です。

この書籍では話を聞くという「技術」だけでなく「マインド」までわかりやすく解説されています。

聞く技術を早く習得ためにもマインドを理解することはおすすめです!

ぜひ聞く技術を習得して、お子さんのことを理解し、よりよい親子関係を築いていってくださいね。